世界ボクシング評議会フライ級タイトルマッチ12回戦が8日、東京・両
国技館で行われ、同級王者・内藤大助選手が同級1位のボンサクレック
・ウォンジョンカム選手と対戦。判定で内藤選手が2度目の防衛を果たし
た。内藤選手は序盤、やや硬さが見られ、挑戦者の動きが目立った。4ラ
ウンド以降は、徐々に落ち着きを取り戻し、4ラウンド以降、細かい動き
と手数で挑戦者を上回り始めた。9ラウンド序盤には、内藤選手がボンサ
クレック選手にクリンチから投げ飛ばされる場面もあった。内藤選手は世
界王座の国内最年長防衛記録を更新した。

 

亀田大毅選手の挑戦を退けて一躍有名になった内藤大助選手であったが、
今回も無事に王座を防衛出来て一安心と言ったところであろう。注目が集
まれば集まるほど、チャンピオンとしては周囲の目が気になってしまうは
ずだが、落ち着きを取り戻した試合運びでジャッジは1人が2点差で王者、
1人が1点差で挑戦者の勝ちとし、3人目が引き分けとした、3者3様の
ドロー決着となった。4度目の対戦となったボンサクレック選手には過去
には2度敗北を喫しており、ベルトを奪取した試合と合わせて、これで勝
敗はイーブン。このまま世界王座の国内最年長防衛記録を更新していって
欲しいものだ。