国際捕鯨委員会はロンドンで「IWCの将来に関する中間会合」を開催、
8日、環境保護団体「シー・シェパード」による日本の調査捕鯨船を標的
とした南太平洋での抗議活動について「海上の安全を脅かす危険な行動で
受け入れられない」と非難する声明を採択した。声明は日本の提案に基づ
くもので、同団体の過激な抗議活動については過去の年次総会でも懸念が
表明されたが、名指しでの非難は初めて。会合には54カ国のほか5つの
国際機関、35のNGO代表が参加。危険な抗議活動の防止や、違法行為
にかかわった人物への対処で協力を進めることを確認した。IWCの中間
会合にあわせてロンドン中心部の日本大使館ではシー・シェパードのメン
バーを名乗る人物が建物によじのぼり、日本の捕鯨に抗議する騒動も起き
た。IWCは1987年から同団体のオブザーバー登録を拒否している。

 

この非難声明はシー・シェパードが拠点としているオーストラリア、抗議
船の船籍があるオランダも含めて賛成しており、抗議活動を通り越して環
境テロまがいの行為を見逃してはならない。表立っての支援はしていない
とは言え、反捕鯨と言う立場から、このような団体を影ながら支援をして
いる国は多いことであろう。中川昭一政調会長が「向こうはやられない
という前提で、好き勝手やっている。まさしく海賊行為だ」とテレビ番組
で語ったようだが、正にその通りでは無いか。違法行為は違法行為として
きちんと取り締まらなければ、ますますつけ上がるばかりであろう。現に
我が国の乗組員にも負傷者が出ており、このまま座して攻撃を受けている
ばかりが能でもあるまい。関係各国には適切な対応を求めるものである。
シー・シェパードの行いは抗議活動を通り越した環境テロそのものだ。