サッカー日本代表は26日、バーレーン・マナマで2010年ワールドカ
ップ・アジア地区3次予選の第2戦となるバーレーン戦に臨み、後半に決
勝点を奪われ0−1で敗れた。この結果、日本はバーレーンに首位を譲り、
グループ2の2位に後退した。前半を3−5−2の布陣でスタートした日
本は、両サイドの駒野、安田を中心に攻撃を展開したが、引いて守るバー
レーンの守備を崩せず。中盤以降は逆にバーレーンの猛攻を受けたが、中
澤を中心に守備陣が踏ん張り、得点を許さなかった。後半、ペースを握ら
れた日本は遠藤を投入し、状況打開を図る。遠藤は得意のボールキープで
試合を落ち着かせ、徐々に日本が盛り返していく。しかし、バーレーン
ロングボールから速攻を狙い、後半32分にA・フバイルが先制ゴール。
日本は同点に追いつくべく、切り札の玉田を投入して攻め立てたが、最後
までゴールを奪えなかった。アジア最終予選には、3次予選各グループの
上位2チームが進出する。

 

各グループの上位2チームが最終予選に進出出来るとは言え、ここで苦戦
をしているようでは本選への出場は難しいと言わざるを得ない。いつも日
本代表が言われ続けている決定力不足の解消は出来ず、フォワードのエー
スとされる高原選手も直前になって故障で離脱。どうしてもリーグ戦の合
間を縫っての過密日程となってしまう中で、主力選手の故障や海外組の未
招集と言う条件での戦いは今後も強いられていくことであろう。むろん、
それは他国も条件は変わらず我が国だけが不利ではないのだ。日本代表は
オシム・ジャパンから岡田ジャパンへと慌ただしく切り替わり、難しい舵
取りを要求されている。ワールドカップ本選に出られるようになって、ま
だそれほど時間も経っていない我が国であるが、どこか本選に出られて当
然との意識があるのではないかとも見てとれる。欧州のように強豪国同士
の潰し合いとならないアジアにおいては、それも致し方ないことかもしれ
ないが、本来であれば厳しい戦いとなるのが当たり前と言えるのだ。苦戦
することもまた当然であると言えよう。