東京都国分寺市のJR中央線国分寺駅構内の変電所で10日早朝、ぼやが
あった影響で、中央線快速は通勤時間帯から約7時間にわたり全線で運転
を見合わせた。立ち往生した電車5本から約2000人が徒歩で移動する
などし、影響人員は約50万人に上った。原因は変電所の遮断機故障とみ
られるが、JR東日本は漏電の可能性に気づかず、発生から1時間半にわ
たり送電を継続。復旧は大幅に遅れ、夜まで混乱が続いた。同社によると、
午前6時半ごろ、現地の社員が変電所隣の通信施設の発煙に気づいた。変
電所の遮断機が出火し、火が広がった可能性が高いが、変電所の異常を指
令所に知らせるシステムが働かず、通信施設単独の火災と判断した。

 

首都の大動脈であるはずのJR中央線だったが、変電所のぼやによって脆
くも停止すると言う状況に、利用客は怒りと同時に呆れも憶えたことであ
ろう。影響人員が約50万人とあっては、その影響の大きさを窺い知るこ
とが出来る。中央線の利用客が振り替えによって他の路線に回ったことで、
そちらも混乱をきたしたのだ。さらにJR山手線もレールにひびが見付か
り、約12万人に影響している。同じ日に数十万人に影響をもたらすよう
なトラブルを起こしたことで、JRへの批判は大きなものであろう。ラッ
シュ時に地震のような大災害が起きた時にどうなるのか、ぼやと言うトラ
ブルでこれだけの混乱となったのだ、パニックでは済まないほどの大混乱
が首都を襲うのではなかろうか。JRとしても何らかのシミュレートは行
っているはずだが、極めて心配なことである。