千葉県八千代市の県立八千代西高校が、8日の入学式で、入学金を持参し
なかった新入生の男女生徒2人について、滞納する可能性があるとして式
に出席させず、別室で待機させていたことがわかった。2人は同日中に入
学金の全額または一部を納め、式終了後、それぞれ校長室で入学許可を言
い渡された。須藤信夫教頭は「入学金を納めないと、県条例により入学さ
せられず、式に出席させても入学者として名前を読み上げられない。みん
なと一緒に入学させたかったが、苦渋の判断だった」としている。須藤教
頭によると、同校は新入生159人の保護者に対し、3月上旬に郵送した
文書と同月中旬開いた説明会で、当日に入学料5650円や教材費など計
9万円を持参するよう連絡。用意できない場合は分納でも可能と説明した。

 

入学式に出席出来なくて、この生徒2人がかわいそうとでも言わんばかり
の報道が目立つが、高校は義務教育とは違い自らの意思で受験し入学する
ものである。その高校に入学すると言うことは入学金や授業料が必要なの
は、説明するまでも無くわかることであろう。学校側は極めて常識的な判
断をしたのであって、生徒2人が辛い思いをしたかもしれないが、ここで
例外を作ることは好ましくは無い。入学金や授業料は、これからの高校生
活を送る上で必要な経費であって、新入生の保護者にはきちんと説明もし
ており、何ら対応に問題は無い。県の条例云々の杓子定規的な対応だった
との批判は的外れも良いところだ。経済的な事情で一括で納めることが出
来ない場合も、相談に応じるとしていたのだ。相談することは恥と思った
のかもしれないが、結果的に子供は入学式に出席することが出来ないと言
う辛い思いをしたのだ。マスコミの論調には相当な違和感を憶える。