自民党山崎拓前副総裁は3日、福岡市内で記者団に、支持率低下に歯止
めがかからない福田政権の浮揚策について「7月の北海道洞爺湖サミット
直後に内閣改造を行うべきだ。9月の定期改造との話もあるが、早期が望
ましい」と語った。また、「道路整備財源特例法改正案の衆院再可決、外
交日程の間は改造しにくい」と述べ、サミット前の改造は困難だとの見方
を示した。支持率下落の要因となった後期高齢者医療制度については「運
用を改善しないと秋の臨時国会の運営は難しくなる。改善なくして次の総
選挙は戦えない」と見直しを求めた。

 

挙党体制を築いて難局を乗り切る、何度も聞いたような話であるが、たい
ていの場合は難局を乗り切れずにいたことの方が多い。内閣支持率が20
%を割り、もはや福田政権では解散・総選挙は出来ないとの見方が強く、
サミットを花道に総辞職するのではとの憶測もある。参院を押さえられた
ことによって、福田政権は野党に振り回され、自らのカラーを打ち出すど
ころでは無く、さらには後期高齢者医療制度のように、以前の政権で決ま
ったことによって、打撃を受けるなど集中砲火の状態にある。派閥の力学
によって誕生した福田政権だが、もたないと判断されたら切り捨てられる
のも、また早いのかもしれない。安倍改造内閣を居抜きで引き継いだため、
主流派となったもののポストの恩恵に与れなかった、そんな恨み辛みも含
んでいる・・・のは言い過ぎか。