北京五輪組織委員会ニュースセンターの李湛軍主任は13日、中国四川省
で発生した大地震に関連し、6月に四川省で実施予定の同五輪聖火リレー
について「四川省での聖火リレーの路線は変えない。組織委が決めること
ではなく、国際オリンピック委員会の許可を得ないといけない。今までい
かなる連絡も来ていない」と語り、現段階でのルート変更の可能性を否定
した。四川省での聖火リレーは、6月15日から18日までの予定。地震
から一夜明けた13日の聖火リレー福建省竜岩で行われ、午前8時(日
本時間同9時)すぎに予定通りスタートした。

 

地震で大きな被害を受けた地で、敢えて聖火リレーを実施する必要が何
処にあると言うのであろうか。現時点で死者だけでも1万人を超えるとさ
れており、その被害は想像以上に深刻なはずだ。それに李湛軍主任のコメ
ントには首を傾げたくなる。聖火リレーの路線を変える変えないについて、
IOCの連絡を待つまでも無く、組織委が提案するのが筋である。このよ
うな天災に襲われても、五輪と言うものは成功させねばならないものなの
か。中国がIOCからの連絡が無いと言うのであれば、いっそのこと聖火
リレーのルート変更を提案してはどうかと思う。威信を賭けるべきは、被
害者の救出活動だ。中国は自国民の命を軽んじる無かれ。