新華社電によると、中国公安当局は15日までに、四川省地震に関連し
た「悪意あるうわさ」をインターネット上で流したとして、17人を処罰
した。うわさの内容は明らかにしていないが、成都で広がった「水道水の
汚染」などのデマは、ネットが出どころといわれる。公安当局は、ネット
上に出回った40件以上の書き込みを発見。17人が「間違った情報や扇
情的な発言」を流し、政府への信頼を傷つけたとして、2人を拘留、2人
に謝罪文を書かせ、残る13人を警告処分とした。 

 

情報が正確に入らない中で、デマや噂話の類が飛び交うのは混乱を助長し
多くの問題をもたらすことだ。インターネットの発達した現代において、
それは飛躍的に広がるようになった。中国政府も自慢のネット統制を発揮
して、これらを潰して回っているようだが、キリが無いのではなかろうか。
最終的には死者は数万人となることが予想され、未曾有の大震災となった
四川大地震。これまでひたすら経済成長を邁進してきた中国が、チベット
動乱に引き続き直面した大震災は、邁進してきた道を振り返ってみるきっ
かけになったのではなかろうか。手抜き工事で作られた建物が脆くも崩れ
さったように、経済成長が色々なものを置き去りにしてきたことを気が付
かされるはずだ。