東京都調布市で18日、第2次世界大戦中に米軍が落としたとみられる不
発弾の撤去作業が陸上自衛隊不発弾処理隊によって実施された。周辺住民
約8000世帯、約1万6000人が市の避難命令を受けて近くの小中学
校などに避難。作業は午前11時36分に無事終了した。同市によると、
不発弾は長さ約180センチ、直径約60センチの米国製1トン爆弾。京
王線地中化工事に伴い、近隣住民の証言などを基に調べたところ、3月2
7日、同線国領駅近くの私有地の深さ約3メートルの地中から見つかった。

 

先の大戦の追憶とでも言うべき1トン爆弾が、東京都内の住宅地で発見さ
れ、自衛隊によって無事に撤去された。中島飛行機の工場が近くにあった
ため、そこを狙って落とされた爆弾であったとのことで、もしこの爆弾が
炸裂していれば大変な被害を及ぼしたことであろう。日本人の記憶からは
戦争の二文字は消えつつあるかもしれないが、このような爆弾が見付かる
たびに如何に苛烈な爆撃が行われたか、考えるきっかけになる。兎にも角
にも陸上自衛隊不発弾処理隊の労を心より労いたい。