米大リーグは22日、各地で行われ、レッドソックスの松坂はロイヤルズ
戦に先発し、6回途中まで6安打3失点で勝利投手となり、開幕8連勝を
果たした。同一シーズンの8連勝は、日本人投手では1999年の伊良部
秀輝(当時ヤンキース)に並び最多。8勝はア・リーグのトップ。レッド
ソックスは7連勝。ロイヤルズの薮田は7回に3番手で登板し、この回を
無安打無失点に抑えた。マリナーズイチローはタイガース戦で4打数2
安打。城島は3打数無安打。ヤンキース松井秀オリオールズ戦で4打
数2安打。打率を3割台に戻し、9回にはサヨナラ勝ちのホームを踏んだ。
パドレスの井口もレッズ戦で4打数2安打。アストロズ松井稼はフィリ
ーズ戦で5打数無安打。フィリーズの田口は途中出場で1打数無安打。イ
ンディアンスの小林はホワイトソックス戦の8回途中に救援し3分の2回
を2安打1失点。

 

こうして当たり前のように大リーグでの日本人選手の活躍が伝えられるよ
うになったのは、実に喜ばしいことと言えるだろう。特に松坂選手は「1
00億円の男」として鳴り物入りレッドソックスに入団してから2年目
のシーズンは、打線の援護もあり順調に白星を重ねて無傷の8連勝を記録
している。我が国の有力選手が米国に渡ってしまい、大リーグの下部リー
グのような位置付けになってしまう日も、そう遠くはないかもしれない。
むろん待遇や年俸面では比較にならないが、それ以上に実力が第一のシビ
アな世界に飛び込むのも、また勇気のいることではなかろうか。夢破れて
我が国へ戻ってくる選手もいるであろうし、野球人生最後の地とする選手
もいることであろう。挑戦する場所がある限り、我が国の選手が外に出て
いくことを止めることは出来ないのだ。少なくとも選手の流出を防ぐため
に「鎖国」状態に国内リーグをするのは、愚の骨頂としか言いようがない。