2日付の韓国紙・中央日報世論調査の結果、李明博大統領に対する支持
率が19.7%と初めて20%台を割る一方、不支持率は78.1%に上
ったと報じた。米国産牛肉の輸入再開を決定した李大統領に対する国民の
不満が強まっており、政権発足当初としては、異例の人気低迷が続いてい
る。李大統領を支持しない理由としては、「牛肉交渉」が40.8%で最
も多く、「国民世論の無視」が続いた。調査は、李大統領が3日に就任1
00日を迎えるに当たり、5月30、31両日に行われた。 

 

相当な逆風下にある李明博政権であるが、これは一過性のものと見るのが
正解ではなかろうか。不支持の理由として挙げれらた牛肉交渉の割合は圧
倒的で、この問題が解決すれば低支持率からの脱却は可能だ。さらに野に
下ったと言うか解き放たれた革新勢力が、李明博政権を揺さぶっている面
も十分に考えられることだ。盧武鉉政権下で大きく傷付いた米韓関係の修
復をするために、米国産牛肉の輸入再開を決断したのであろうが、国民が
実際に口にするものだけに、反発が大きいのは当然である。これほどまで
とは予想出来なかったのであろうか、圧倒的な得票率で大統領選を勝ち抜
いた李明博大統領だが、いきなり正念場に立たされている。