中国の企業が「青森」を商標申請した問題で、青森県は6日、県の異議申
し立てを認めた中国商標局の裁定がすべて確定したと発表した。「青森」
は中国で日本の地名として認められ、「青森」を商標登録することは不可
能になった。中国企業の商標申請を知った青森県が平成15年7月〜16
年4月、県産品のブランドを守るため、肉や水産物、果実や野菜、茶や米
など5件について、中国当局に異議を申し立てていた。中国当局は今年3
月までに5件すべてで県の主張を認めた。その後、出願者は不服を申し立
たてず、商標問題をめぐる青森県と中国側の戦いは約5年で終結した。

 

我が国の地名を付けて偽装ブランドとして売り出そうとする手法は、何も
青森だけの話ではなかろう。さらに狡猾な企業は青森の森に見えなくない
水を三つ書く文字で商標申請するなど、実に手が込んだことをしている。
中国商標局がまともな判断をしてくれたから良いものの、偽装ブランドが
そのまま野放しになっていたら、ブランドとしての価値は大きく損なわれ
ていたのは間違いない。このような事例がどれほど中国であるのかは、想
像も出来ないが、偽装ブランドを放置することは認めたと同義である。そ
れだけに、面倒な作業かもしれないが一つ一つ潰していく他に手が無いの
が現状であろう。