自民党北海道連は25日、次期衆院選道1区への擁立を決めていたYOS
AKOIソーラン祭り組織委員会元専務理事、長谷川岳氏の公認を正式に
党本部に申請した。同党は7月上旬にも長谷川氏の公認を決める見通し。
道1区からは杉村太蔵衆院議員が党公認を得られなくても無所属で立候補
すると明言しており、杉村氏にほかの選挙区からの出馬を促してきた同党
の調整は暗礁に乗り上げた形となった。杉村氏に対しては公認候補の決ま
っていない道8区からの出馬を求める動きもあったが、杉村氏は応じなか
った。党道連は長谷川氏の擁立を今年1月に決める一方、党本部サイドの
調整を待つため公認申請を見送っていたが、選挙準備の遅れを懸念する声
が強まり、申請に踏み切った。

 

郵政選挙での大勝利で、うっかり当選してしまった感のあった杉村氏。小
泉チルドレンの代表格として、奇異な言動から当選後しばらくはマスコミ
の注目を集めていたが、そう言った言動が党本部に窘められると埋没して
いった。再び注目を集めるようになったのは、杉村氏が比例単独の候補で
あったが故の選挙区問題である。出身地の北海道で出馬を目論むも、北海
道連としては勝てる候補として、杉村氏より知名度があるYOSAKOI
ソーラン祭り創始者長谷川岳氏の擁立を決定した。これによって杉村氏
が北海道1区から自民党公認で出馬することは不可能になり、別の選挙区
を探すか、北海道1区から無所属で出馬をするか、追い詰められた状況と
言っても良いであろう。分裂選挙となるのは避けたい自民党としても、何
らかの提案があると思われる。