公明党北側一雄幹事長は24日、国会内で記者会見し、7月末に予定さ
れる内閣改造について「内閣改造をしたからといって支持率が高くなる保
証はない。これは極めて高度な政治判断であり、福田康夫首相がどう判断
されるかだ」と述べた。公明党内では性急な内閣改造に難色を示す声が相
次いでおり、これを反映した発言とみられる。その上で、改造前に行われ
る首相と公明党太田昭宏代表の党首会談について「予定はまったくない。
太田氏からも聞いていない」と述べ週内の会談に否定的な見解を示した。
一方、北側氏は次期衆院選について「9月で前回衆院選から丸3年となり、
有る意味でいつ解散があってもおかしくない。ましてこのような政治状況
なので、私は党内に『9月以降はしっかり準備態勢を取れ。この夏が勝負
だ』と言っている」と述べ、年内解散への期待感を表明。

 

連立与党として自民党にべったりとくっ付いてきたものの、野党に押し捲
られる状況に、ポストを要求している場合では無いとのことであろうか。
確かに北側幹事長が国土交通相の就いていた時には耐震偽装問題が発覚し、
貧乏くじをひかされたような格好となった。高度な政治判断云々では無く
余計な波風を立てて欲しくないのが公明党の本音ではないのか。福田政権
解散総選挙を行っても、過半数維持が厳しい以上、支持率浮揚策として
内閣改造をする他に選択肢があるとは思えない。北側幹事長が年内解散
に期待感を持っているのは、来年は都議選があり創価学会の本部がある東
京での戦いだけに、フル回転する必要があり、今年中に解散総選挙をして
もらわないと、さしもの創価学会公明党とは言えども疲れを隠せないだ
ろう。そのような都合もあり、負けないタイミングを見極めつつ、解散総
選挙が理想なのだろうが、それが一番難しいのは言うまでもない。