63年前の昭和20年8月6日午前8時16分、広島に原爆が投下された。

 

原爆による熱線と爆風によって、あらゆるものが焼き尽くされ、破壊し尽くされた。

 

一瞬にして地獄絵図と化した広島であったが、生き残った被爆者の運命も過酷であった。

 

大量の放射線を浴びた被爆者は、後に原爆症の前に次々と斃れていったのだ。

 

とてつもない災厄をもたらす、正に悪魔の兵器と言って良いだろう。

 

だが、世界を見渡せばその兵器を保有している国は多い。

 

特に日本から西に目をやれば、中国、ロシア、そして北朝鮮。核保有国ばかりだ。

 

冷戦終結後、核兵器保有国は減るどころか、増えているのが現実だ。

 

かつてガンジーは日本人を「剣にのみ耳を貸す民族」と例えたが、「核にのみ耳を貸す」

 

北の将軍様はまんまと米国の譲歩を引き出し、ほくそ笑んでいるに違いない。

 

むろん、日本も原爆を落とした米国が提供している(とされる)「核の傘」の下にある。

 

これが最大の皮肉なのは言うまでもないことだが、ね・・・

 

核廃絶は近付くどころか遠のいているが、唯一の被爆国として如何に核と付き合っていくか、

 

そちらに軸足を持っていく方が現実と言えるのではなかろうか。

 

「平和」を叫ぶだけで核がこの世から消えるわけでは無いのだから。