日本の消費者やかましい。太田誠一農相が10日、NHKの討論番組で食
の安全に関連し「消費者としての国民が、やかましくいろいろ言うと応え
ざるを得ない」などと発言した。これに対し野党は「国民がうるさいから
消費者庁をつくるということだ」などと猛反発。番組終了後、太田氏は「
(やかましいという言葉を使ったのは)一つの弾み」と説明した。過去に
は「集団レイプは元気があるからいい」と言い放ったこともある太田氏。
永田町では「なぜ入閣させたのか。やはり農相は鬼門だ」との声も上がっ
ている。

 

まったく何故このような議員を入閣させたのか、安倍内閣では農相が立て
続けに不祥事を起こし、内閣支持率を低下させる一因となったことを忘れ
たのであろうか。我が国の消費者は品質や味にはうるさいとされ、それが
品質や性能の向上をさせてきたのは間違いないだろう。太田農相は中国製
の冷凍ギョーザ中毒事件を受けた国内の食の安全対策についての発言から、
この「やかましい」との言葉が出てきたようだが、それが本心であるなら
即刻農相を辞任してもらいたいものだ。「消費者が正当な権利を主張でき
る民主主義の国という意味で使ったもので他意はない」とのコメントを出
したものの、太田農相に対する不信感を拭い去れるようなものではとても
ではない。野党に付け込まれる材料をわざわざ提供してしまったようなも
のではないか。非常に残念な発言である。