政党支持率自民党が横ばいの37%、民主党が3ポイント低下の30%
で、7ポイント差となった。8月初めの緊急調査からさらに3ポイント開
いており、福田内閣の不支持層を十分に取り込めない民主の現状が改めて
浮き彫りになった。小沢一郎代表は9月の代表選で無投票3選される見通
しだが、参院から小沢氏の党運営を批判して2人の離党者が出るなどの「
お家騒動」が響いたようだ。今回の調査は8月29―31日に実施した。
直前に渡辺秀央大江康弘参院議員が民主を離党し、無所属議員ととも
に「改革クラブ」を発足させた。その過程で姫井由美子参院議員が党幹部
の慰留に応じ、いったん提出した離党届を撤回する一幕もあった。

 

とんだ茶番となった姫井参院議員の離党騒動であったが、さすがにこのよ
うな醜態を見せられては、支持率が低下するのも当然であろう。改革クラ
ブの存在は参院民主党を切り崩す自民党の別動隊のようなものだろうが、
姫井議員が参加を取り止めたこともあり、民主党にとっては影響を最小限
にすることが出来た。とは言っても、結局のところは特定の支持政党を持
たない無党派層が、選挙のカギを握っている状況に変わりは無い。年金問
題を軸に風を吹かせた昨年の参院選同様に、与党に対する不満を煽った上
衆院選に突入すれば、民主党単独過半数を獲得することも決して夢物
語ではなかろう。如何にして与党に有権者の矛先を向けさせるか、組織を
フル回転させるのと同様に必要な戦略の一つである。