自民党古賀誠選対委員長は7日午前、NHKの番組で、次期衆院選の時
期について「新首相の所信表明や代表質問(の日程)を考えると10月は
きつい。11月上旬か下旬か、新首相に適切に判断いただきたい」と述べ、
24日に召集される予定の臨時国会で、新首相の所信表明演説と各党代表
質問を行った後の10月に解散し、11月中に総選挙が実施される公算が
大きいとの見方を示した。古賀氏は、「代表質問まで(行うのか)」との
司会者の質問に対し、「当然だ。新政権が誕生するわけだから、きっちり
やっていただかなければいけない」と指摘、新首相が内政、外交の基本方
針を国民に示した上で解散すべきだと強調した。 

 

もはや自民党にとってはいつ解散すれば、過半数を割れないかと言うこと
を考える意外に取る手段は無いだろう。新総裁がそのまま新首相となるわ
けだが、就任後のご祝儀相場で解散して何とか過半数を維持したいところ
であろうが、事はそう単純なものではないのではないか。不人気であった
福田首相を降ろしたは良いが、政権放り出しのイメージを有権者に与えて
かえってマイナスとなった可能性もある。民主党に一度政権を任せてみた
いとの声は確実に大きくなっており、古賀選対委員長の10月解散、11
月に総選挙とのスケジュールが実現したところで、過半数の維持は難しい
のではなかろうか。自民党がなりふり構っていられないのは分かったが、
果たしてどのような体勢で総選挙に臨むのか、その辺が見えてこない以上
は、厳しい戦いを迫られるのは当然だ。