民主党代表選が8日告示され、小沢一郎代表のほかに立候補者はなく、無
投票で小沢氏の代表3選が決まった。自民・公明の与党内では、自民党
裁選での新総裁選出、首相指名を経て臨時国会冒頭での衆院解散が模索さ
れており、新首相と小沢代表とが対決する政権を賭けた総選挙が国内政局
の最大の焦点になる。小沢氏の3選は、21日に開かれる民主党の臨時党
大会で正式に承認される予定。任期は2010年9月までの2年間。小沢
氏は、今週中にも総選挙に向けた第1次公認候補を発表する意向で、総選
挙に向けた態勢整備を一段と加速させる。一方、与党幹部からも「11月
上旬か中旬か新首相に適切な判断を仰ぎたい」との声が出ており、早期解
散の声が台頭している。

 

予想通り小沢代表の無投票での3選が確定したわけだが、福田首相の突然
の辞任により今年中の解散総選挙の流れが出来、このまま小沢体制のまま
臨むことが確定した。正に次期総選挙は政権を賭けた戦いとなり、ここで
過半数を取れないようなら、小沢代表は辞任することであろう。風向きは
野党有利とされる中で、どれだけ民主党単独で過半数に近付けられるかが
重要だろう。与党がねじれに苦しむ参院を見ても、民主党社民党や統一
会派を組んでいる国民新党議席が無ければ、過半数を維持することが出
来ず、結局は他党の顔色を見ながら国会運営をしなければならない。少な
くとも衆院ではそのような数合わせを強いられるは避けたいはずだ。ここ
で勝ちきれないようだと、せっかくの優位をふいにすることになりかねず、
その後始末に苦労することは間違いない。