公明党は16日、党代表選を告示し、太田昭宏代表だけが立候補を届け出
たため、太田氏の無投票再選が決まった。23日の党大会で正式に承認さ
れる。太田氏は再選確定後の記者会見で「近々にも予想される衆院選に勝
利することが、私に課せられた責務だ」と決意を示した。代表任期は10
年9月までの2年間。太田氏は会見で、代表1期目について「自公の関係
は成熟し、ものを言い合える関係になった」と連立与党体制を評価。その
うえで「わが党が主張し、国民生活を基軸にした運営をすることが大事だ」
と述べ、連立体制の中で一定の緊張関係を保つ必要性を強調した。民主党
小沢一郎代表が次期衆院選で、太田氏の選挙区である東京12区に転出
するとの見方が浮上していることについて、太田氏は「いかなる状況であ
ろうと衆院選に勝つ」と答えるにとどめた。

 

公明党が与党入りしてから、もうすぐ丸9年の歳月が経つこととなる。平
和と福祉の党を掲げるのがおこがましいほど、自民党に追随してきた9年
であったわけだが、下駄の雪と揶揄されようともひたすら政権の座にあっ
たのだ。その蜜月関係も小泉政権の後を引き継いだ安倍政権下での参院選
の大敗によって、次第に亀裂が生じ始めていた。もともと、自民党が公明
党を必要としたのは、参院での数合わせであったと言っても過言では無い。
また、我が国最強の集票マシンである創価学会も、都議選に全力を注ぐた
めに早く解散をして欲しいとの注文を付けており、自己の都合で急かし立
てているようにすら見える。相変わらず無投票で代表が決まってしまった
のは、公明党らしいのだが、さすがに一度も代表選を行わないと言うのは
如何なものかと言いたくもなる。