平沼赳夫経済産業相は4日、岡山県津山市で講演し、次期衆院選につい
て、前回選(05年)で郵政民営化に反対し落選した元職5人や元国会議
員秘書、県議ら計14人で“平沼グループ”を結成、全員が選挙に立候補
することを明らかにした。衆院解散後に公約などを発表し、選挙後の新党
結成などを視野に入れ行動するという。平沼氏によると、改革クラブの議
員らから新党結成の打診があった。しかし、後援会幹部や他のメンバーか
ら「保守系無所属で頑張ってほしい」と懇願され、改革クラブとの合流は
断念したという。

 

政界再編の起爆剤となると見られていた平沼新党構想は、どうやら構想段
階で潰えてしまったようだ。ただ、選挙後に新党結成を考えるなど無所属
でも生き残れた強い候補を集めたいと言うことかもしれない。昨年の参院
選では、自民党に協力した平沼元経産相だが、郵政解散で差し向けられた
刺客候補が同じ選挙区にいる限り、それは難しいところだろう。郵政解散
で宿敵となった小泉元首相も引退し、自民党復党の芽が出てきたわけだが
保守系無所属でいることのデメリットが大きければ、当然復党の線で話が
進むのではないか。平沼グループ衆院選を勝ち抜くだけの実力を持って
いれば、第三極を形成していくのは当然の流れとなりそうだ。