民主党の石井一副代表は5日のテレビ朝日の番組で、総選挙後に公明党
連立を組む可能性について「一切ない。これ、ばい菌みたいなもんですよ。
小沢代表と私は、強くそういう思いだ。公明党から4票もらったら、浮動
票が6票逃げていく。国民はそんなバカじゃない」と否定した。石井氏は
「(自民党は)今は公明党の票だけに頼っている。向こうが票をやると言
ってきたら、(民主党内でも)もらえるのかなと思う人間もいるだろうが、
そんな雑音は効かない」とも語った。これに対し、公明党の太田代表は5
日、千葉県松戸市での街頭演説で、石井氏の発言について「公党の副代表
が公党に対してこのような不見識極まる言葉を使うとはとんでもない話だ。
即刻、撤回と謝罪を求めたい」と述べた。

 

ばい菌とまで言うのはどうかと思うが、自民党創価学会と言う集票マシ
ンが各選挙区に持つ基礎票をあてにし続けることで、何とか生き長らえる
体制となったのは事実である。公明党も政権与党にあり続けるとは言え、
その支持者は創価学会員のみと断定しても過言では無い。創価学会に対す
るアレルギーは自民党支持者にもあるであろうし、また公明党が与党入り
したことによって、かつては自民党を支持していた他の宗教団体は野党に
乗り換えてしまった。民主党にとっては創価学会が強固な一枚岩の集票マ
シンと言う事実を差し引いても、公明党を抱き込む必要を感じないのでは
ないか。いずれにしても、次期衆院選の結果次第によって、公明党が再び
キャスチングボードを握る可能性もあり、票はともかくとして数合わせの
議席を必要とすることは頭にはあるだろう。