民主党小沢一郎代表が風邪をこじらせてのどの痛みが去らないとして、
6日夜から都内の病院に入院していることが7日、明らかになった。衆院
解散・総選挙を前に「首相候補」に再び、健康・体力面での不安がクロー
ズアップされた形だ。民主党幹部らは「風邪気味で声帯を痛めた。1、2
日の話で懸念はない。いつ解散があっても小沢代表を筆頭に臨み、政権交
代を果たす」(鳩山由紀夫幹事長)と、健康不安説の打ち消しに走った。
小沢氏周辺は7日夜、同党の議員にメールで、「代表はへんとう腺が腫れ
ているので静養をかねて点滴しています。午後5時過ぎに会合に出ておら
れます。心配かけてすみません」と状況を伝え深刻な事態ではないと強調。

 

心臓に爆弾を抱えている小沢代表にとって、果たして政権交代実現後に就
任するであろう首相職の激務に耐えられるのか、民主党内だけでなく注目
されているところだろう。今回の入院は小沢代表に言わせれば、病院の方
がゆっくり休めるからとのことらしいが、健康不安説を助長するだけでは
ないか。今はどうかわからないが、医師からのアドバイスとして昼食後は
休憩を取るようにして、本会議に出席しない状態が続いていた。首相に就
任しても、昼食後は毎回休憩を取るようなことになれば、間違いなく批判
を浴びるであろうし、個人の健康問題のために国政が停滞するのは避けね
ばならないだろう。文字通り命を賭けて政権交代に臨むと言うのなら、次
衆院選後に小沢代表は首相の座に就かないこともあり得るだろう。その
際に小沢代表を支えてきた菅代表代行なのか、鳩山幹事長なのか、それと
も世代交代として若手の中から選ばれるのか、選挙に勝っても民主党内で
争いとなりかねないのではなかろうか。