民主党前田雄吉衆院議員がマルチ商法業者から講演料などを受け取り、
業界擁護の国会質問を続けてきた問題で、同党の鳩山由紀夫幹事長は13
日、仙台市内で記者会見し、党として本人の事情聴取を進めているとし、
献金には違法性はないと感じているが、国会の質問の中身などもよく精
査し、きちんと対処したい」と述べた。金銭授受が質問に影響を与えたと
の疑惑を招きかねないとして、党として何らかの対応が必要だとの考えを
示したものだ。前田議員が事務局長を務めるマルチ商法支援の議員連盟
ついては「すでに解散している。今は存在していない」と説明した。また、
鳩山氏は「(衆院選や党への)ダメージを最小限に食い止めていくべく努
力したい」とも述べた。

 

解散総選挙に追い込むと息巻く民主党内で爆弾が炸裂したようだ。献金
違法性があろうが無かろうが、業界擁護の質問を続けてきたとあっては、
言葉は悪いがマルチ商法業界の回し者と批判されても仕方ないだろう。前
田議員は比例東海ブロック選出で、次期衆院選では愛知6区で公認されて
いるが、この問題が衆院選そのものに影響してくる可能性がある。鳩山幹
事長はマルチ商法支援の議連は解散したと説明するものの、ただのトカゲ
の尻尾切りのようなものではないか。この問題を解決するよりも、衆院選
へのダメージを食い止めるなどと良く発言出来たものだ。彼等が与党にい
つも要求しているように、今回の問題に対しての説明責任と言うものが彼
等にはあるのではなかろうか。