時事通信社が10〜13日に実施した10月の世論調査によると、次期衆
院選の比例代表で予定している投票先について、自民党を挙げた人は前月
比3.0ポイント増の31.8%だった。民主党は同0.5ポイント減の
30.8%。自民が民主を逆転したものの、差はわずかで拮抗している。
一方、麻生内閣の支持率は38.6%にとどまり、発足直後としては安倍
(51.3%)、福田(44.1%)の両内閣を下回った。衆院選の投票
予定政党は、支持政党なしの無党派層で民主(27.7%)が自民(21
.3%)を上回っており、これが両党の伯仲状況につながったとみられる。

 

この数字が有権者の投票行動そのものではなかろうが、与党を追い込もう
としている民主党も、必ずしも与党以上の支持があるわけではない。他に
選択肢がないために、とりあえず民主党支持としたに過ぎないだろう。次
期首相に誰が相応しいかと調査しても、小沢民主党代表が不人気なのと似
たようなものではないか。おそらく次期衆院選では、自民・民主共に勝ち
きれない結果になることが予想される。自公が政権を維持出来るのか、そ
れとも野党が共闘して過半数を奪取するのか、二大政党の実力が伯仲して
いるだけに、どっちに転んでもおかしくない展開となりそうだ。