大阪府橋下徹知事は19日、兵庫県伊丹市陸上自衛隊伊丹駐屯地で開
かれた陸上自衛隊中部方面隊創隊48周年記念行事に出席し、祝辞の中で
「口ばっかりで、人の悪口ばっかり言っているような朝日新聞のような大
人が増えれば、日本はだめになる」と述べた。その後、視察先の大阪府
本町のウイスキー製造所で報道陣の取材に応じた橋下知事は、朝日新聞
今月3日付の「橋下TV発言 弁護士資格を返上しては」と題した社説へ
の批判だったと説明。「からかい半分や一線を越えた批判じゃないか。か
らかい半分の批判には徹底的に対抗する。怒りを感じる」と述べた。

 

橋下知事の発言が大人げないのは、言うまでもないことだが、マスコミの
揚げ足取りのような政治家に対する報道姿勢は、如何なものかと思うこと
があるのも確かだ。批判のための批判、そう思われても仕方の無いような
記事が目立ち、むしろ政治家を評価するような記事を見た記憶が無いくら
いだ。政治に阿らず、報道の自由を守ると言う大義は当然持つべきもので
あろうが、何でもかんでも批判すれば良いわけではなかろう。橋下知事
発言ももう少し細かく言えば、無用な誤解を招くことは無かったのではな
いか。単に朝日新聞が悪いと言うのは簡単だが、それだけでもあまりに言
葉が足りない。