7日の東京株式市場は、トヨタ自動車が前日に2009年3月期の連結業
績予想を大幅に下方修正した影響で企業の業績悪化懸念が一段と強まり、
全面安の展開になっている。前日のニューヨーク株式相場が大幅に続落し
たことや、円相場が円高・ドル安に振れていることも売り材料となり、自
動車、電機などの輸出関連株が軒並み値下がりしている。日経平均株価
午前の終値は、前日終値比386円85銭安の8512円29銭。東証
部全体の値動きを示す東証株価指数は同36・86ポイント低い872・
44。東証1部の午前の出来高は、約10億9000万株だった。

 

輸出で稼いでいる企業の業績は惨憺たる状態に陥ることであろう。我が国
を代表する企業であるトヨタ自動車も、北米市場が営業利益の7割を稼ぎ
出す最重点地区だっただけに、販売不振と円高・ドル安のダブルパンチの
前には業績が大幅に下がることは免れようが無い。これまではビッグスリ
ーのシェアを奪っていくことで、米国市場を攻略していったわけだが、自
動車そのものが売れない事態を前に、さすがにとまどいを憶えていること
であろう。買い替え需要が一気に低迷し、国内の販売状況も芳しくないと
あっては、売りの材料になるのは止むを得まい。輸出関連株はしばらくの
間は総崩れとなるはずだ。