麻生首相が最近、言葉遣いの誤りを連発している。12日午後、日中関連
イベントであいさつした首相は、「これだけ『はんざつ』に両首脳が往来
したのは例がない」「(四川大地震は)『みぞうゆう』の自然災害」など
と語った。手元に用意した原稿にはそれぞれ「頻繁(ひんぱん)」「未曽有
(みぞう)」と書かれており、誤読だったようだ。7日の参院本会議でも、
植民地支配と侵略への反省を表明した村山首相談話を「ふしゅう」すると
表明した。首相は「踏襲(とうしゅう)」を「ふしゅう」と読む間違いを国
会で何度も繰り返しており、12日の衆院内閣委員会では、質問に立った
民主党議員が首相に近い甘利行政改革相に、「首相が日本語を正しく発音
しないのも何ですから、『とうしゅう』と読むんだと伝えてほしい」と苦
言を呈する場面もあった。

 

またメディアの揚げ足取りが始まったとしか言いようがない。麻生首相
言葉遣いの誤りを繰り返そうとも、それは単に誤った覚えていたに過ぎず、
その都度事務方なり側近がそっと教えれば良いだけのことではないか。こ
んなことをいちいち記事にするほうがどうかしている。これまでの首相も
誤りはあったであろうし、麻生首相を単に叩くために書いたとしか思えな
い。そもそもこれを報じるメディアこそ訂正をしない日が無いではないか。
読み方を間違える程度ならかわいい方で、決算発表の数字を間違える、連
絡先の電話番号を間違える、誤った写真を掲載する、例をあげればキリが
ない。現在のメディアの姿勢は、言わば麻生首相をコケにするために紙面
や放送時間を割いているようなものではないか。誰しも覚え間違いはある
であろうし、それは修正出来る範囲内なら何ら問題は無い。だが、誤った
考えや姿勢を直すのは容易なことではないと言っておこう。