麻生太郎首相と民主党小沢一郎代表は17日夜、首相官邸で約30分会
談した。小沢氏は、政府の追加経済対策の裏付けとなる08年度第2次補
正予算案について「直ちにまとめて国会に提出すべきだ。会期を延長して
でも(審議を)やるべきだ」と述べ、今国会への提出を要求。首相は「今
の段階で答えることはできない。出せるように努力している最中だ」と明
確な回答を避け決裂した。民主党は反発を強めており、インド洋給油活動
を延長する新テロ対策特別措置法改正案や金融機能強化法改正案の会期内
成立は流動的になった。自民、民主両党の党首会談は昨年11月2日の福
田康夫前首相と小沢氏以来で、麻生政権では初めて。

 

小沢首相にとってこの会談の真の目的が何だったのか、このやり取りを見
ている限りではいまいち掴めてこないが、いきなり今日中の会談を求め会
談に応じない場合は、18日に参院外交防衛委員会で予定している新テロ
対策特別措置法改正案の採決を拒否すると「脅迫」したのは如何なもので
あろうか。何か今日中に会談を申し込まねばならない理由があったのなら
是非聞いてみたいものだ。会談の内容も型通りで、交渉をしていると言う
よりも雑談と言った方が正確だろう。重要法案の審議を人質にまでして話
さなくてはならないこととは思えないのだ。このような無意味な会談に付
き合わされた麻生首相もたまったものではないだろう。