自民党大島理森民主党山岡賢次の両国対委員長は25日夜、国会内
で会談し、麻生太郎首相と小沢一郎代表による党首討論を28日に開催す
ることで合意した。会談では、山岡氏が第二次補正予算案の国会提出先送
りを受け、あらためて公開での党首会談を申し入れた。大島氏はこれに難
色を示して党首討論の開催を要請。山岡氏も応じる姿勢に転じた。民主党
としては、首相が経済対策を最優先する考えを示してきたのに反して第二
補正予算案提出を先送りすることや、失言問題などをめぐる「首相の資
質」に関し、党首討論でも十分に追及できると判断したとみられる。党首
討論は、麻生首相にとっては初の機会となる。

 

もともと党首討論とは自党の政策をぶつけ合う場であるはずだが、時間的
な制約もあるため、中身のある討論とまではなかなかいかないようだ。小
沢代表は党首討論から逃げ回っていたように見せて、単に麻生首相を攻撃
する材料が揃うのを待っていたのではないか。何とも姑息な限りだが、こ
れでは討論が盛り上がらないのが確実であろう。とんだ茶番としか言いよ
うが無い。罵倒するために党首討論をするのであれば、むしろやらない方
がマシだ。討論するべき議題を考えていたのでは無く、攻撃材料の収集を
しているようでは、麻生首相の資質を追及したところで、小沢代表の評価
には結びつくまい。むしろ小沢代表、民主党の株が上がるどころか下がる
だけであろう。