新日本石油ENEOSから米大リーグに挑戦する田沢純一投手がレッドソ
ックスと3年のメジャー契約を結ぶことが26日、分かった。すでに関係
者に意思を伝えており、12月1日にも正式発表する。日米のプロ球団に
一度も所属したことのない日本選手が即、メジャー契約を結ぶのは史上初
めて。ブレーブスマリナーズ、レンジャーズがレッドソックスと同等以
上の契約年数や金額を提示したが、田沢は昨年11月に台湾で行われたワ
ールドカップなど、早くから視察を続け熱意を示したレッドソックスを選
んだ。レッドソックスには松坂大輔岡島秀樹両投手が在籍している。

 

田沢投手は我が国のプロ野球のドラフトで1位指名が確実とみられていた
が、大リーグ挑戦を表明。日米のプロ球団に一度も所属したことのない日
本人選手が即、メジャー契約を結ぶのは史上初めてのようだが、これは日
本人選手が高い評価を受けていると素直に受け止めて良いはずだ。有望な
新人選手が日本球界を経ずに大リーグに引っ張られる、この事態をどう受
け止めるかはそれぞれだろう。選手にとっては世界最高峰とされる大リー
グにいきなり挑戦出来るのは魅力であろうし、大リーグ側としても成長を
見込んだ上での投資とすれば高くはないのではないか。我が国のプロ球団
を始めとする球界にとっては、有望株をいきなり持っていかれては、次世
代の育成すらままならない。条件が良い方に行く、となれば資金面では到
底大リーグには太刀打ち出来ない中で、どう有望株を持っていかれないか、
大きな課題を投げかけている。