サッカーのクラブ・ワールドカップ第5日は18日、横浜市の日産スタジ
アムで準決勝の残り1試合が行われ、欧州代表のマンチェスター・ユナイ
テッドがアジア王者のG大阪を5−3で下し、21日の決勝に進出した。
南米王者のリガ・デ・キトとクラブ世界一を争う。南米勢と欧州勢の決勝
対決は、大会が現行方式となった2005年以来4大会連続。G大阪は北
中米カリブ海代表パチューカとの3位決定戦に回った。マンUは前半28
分、右CKをビディッチが頭で合わせて先制し、ロスタイムにはロナルド
が同様のセットプレーで2点目。G大阪は後半29分に山崎のゴールで1
点差としたが、途中出場のルーニーの2ゴールなどで3点を奪われ、終盤
の遠藤のPK、橋本のゴールも及ばなかった。

 

攻撃重視とされるガンバ大阪らしく強豪のマンチェスター・ユナイテッド
から3点を奪うも、守備では短い時間に3点を奪われるなど、圧倒的攻撃
力の前に屈した形となった。世界との差を感じさせられた試合であったと
言えようが、その差を埋めるにはどうしたら良いのか、考えさせられるこ
とは実に大きい。海外のクラブでプレーする日本人選手はそれなりにいる
ものの、レギュラーで活躍している選手は実に少ない。競争の激しい海外
のクラブで日本人選手がレギュラーを当たり前のように勝ち取れる、そん
な時代がいつかは来て欲しいものだが、現実はそう甘くないだろう。この
選手にボールが渡れば何かをしてくれる、そんなオーラを持つ選手が我が
国のクラブにも現れれば別であろうが、現在の危なっかしいプレーを見る
限り、まだまだ欧州や南米の選手との差はとてつもなく大きい。