日本マクドナルド大阪市内の店舗で新商品を売り出した際、アルバイト
1000人を動員し、「行き過ぎた演出」などと批判が出ていた問題で、
東京都内での発売日にも、イベント会社が手配した「サクラ」に行列を作
らせていたことが分かった。日本マクドナルドのコミュニケーション部に
よると、渋谷区で11月1日、新商品「クォーターパウンダー」を販売す
る臨時店舗を開設した際、「盛り上がりを演出するため」、イベント会社
が手配したスタッフを開店前に並ばせ、商品を購入させるなどしたという。
動員人数は公表できないとしている。客寄せのためのサクラとの批判につ
いて同部は「サクラの定義がないので何とも言えないが、消費者に誤解を
与える手法は見直したい」としている。

 

果たしてこれが演出と呼べるようなものなのだろうか。あまりの白々しさ
マクドナルドへの不信感は募るばかりである。行列を意図的に作ること
で、一般客を呼び込むきっかけを作り、さらにメディアもそれを取り上げ
ることになる。このような効果を狙ってとは言え、お金を払って動員すれ
ばどの店でも簡単に行列は作れる。それを盛り上がりと呼べる神経を疑う。
演出であると言うのなら、この行列は動員をかけたものである、と始めか
ら告知すべきではないか。動員人数を公表しないのも、何か後ろめたいも
のがあるからだろう。そう勘繰られても仕方のない状況である。動員が発
覚した後は株価も下落したマクドナルド、株主に対する説明責任もないと、
だんまりを決め込むのだろうか。