民主党の2009年度活動方針案が9日、明らかになった。今年を「政権
交代を実現する政治決戦の年」と位置付け、次期衆院選単独過半数獲得
を目指す方針を明記した。13日の常任幹事会で提案、18日の定期党大
会で決定する。活動方針案は「総選挙後に国民政権を担う。政権の主役は
衆参両院の民主党議員と、協力・連携して戦った野党各党の議員」とし、
社民、国民新両党などと連立する方向を示した。参院では野党多数ながら、
民主党単独では過半数を占めていない現状を踏まえたもので、方針案は「
参院での民主党主導をより確実なものとすべく10年参院選必勝に向けた
態勢を確立する」とも強調した。

 

民主党衆院選単独過半数を獲得したところで、参院では単独過半数
押さえているわけでは無く、他の野党との連携を求められているのが民主
党の悩みであろう。本音では単独で政権を担いたいところを、社民や国民
新党と連立せざるを得ず、来年の参院選で2007年同様に大勝出来ると
言う保証は無いのだ。そのために来年の参院選必勝と強調するのであろう
が、社民や国民新党にとっては民主が勝ち過ぎれば、連立を切られると読
めば、勝たせ過ぎない策を講じるのが普通ではないか。自民党公明党
の連立を切れないのは、創価学会の票のためだけでは無く、もともとは過
半数割れを防ぐ数合わせのためであった。中小の政党が生き残るための手
段とは言え、大政党にとっては足枷にもなりかねないのだ。