20日の参院予算委員会の質問で、民主党の石井一副代表が麻生太郎首相
に「漢字テスト」をした直後から、石井氏や同党本部に苦情が相次いだ。
関係者によると、21日までに電話や電子メールで寄せられた声は「経済
が大変なときに税金を使って何をやっている」「何の目的があるのか」と
いった批判的な内容が大半。民主党支持者と名乗る人からは「そんなこと
で政権がとれるか」と厳しい注文がつけられたという。民主党本部はこの
件については「答えられない」としているが、中堅議員は「失敗。党のイ
メージが悪くなる」と渋い表情だ。

 

作為的なものなのか、漢字テストをしたことまでは他の全国紙でも報じら
れていたものの、苦情が相次いだ件については産経新聞が報じたのみであ
った。予算委員会と言う場において、漢字テストをする意味があるのか、
民主党の石井一副代表はきちんと説明出来るのだろうか。この漢字テスト
で取り上げられた漢字は、麻生首相が寄稿した論文から抽出したものらし
いが、このテストは民主党にとっては完全な失敗ではないか。麻生首相
漢字の読み違えを頻発させて、それをメディアが大げさに取り上げて、首
相としての品格を問う、この流れを目論んでいたのであろうが、問われた
のは民主党の質問レベルであったと言うのは実に皮肉な話である。