米映画界最大の祭典、第81回アカデミー賞の発表・授賞式が22日に行
われ、滝田洋二郎監督の「おくりびと」が外国語映画賞に選ばれた。56
年度に同賞が独立した賞になって以来、日本作品が受賞したのは初めて。
また、加藤久仁生監督の「つみきのいえ」が短編アニメーション賞に選ば
れた。日本人監督作品の同賞受賞は初めて。日本作品のアカデミー賞受賞
は02年度に「千と千尋の神隠し」(宮崎駿監督)が長編アニメーション
賞を受賞して以来、6年ぶりとなる。

 

景気後退に苦しむ我が国にとって明るいニュースが飛び込んできた。滝田
洋二郎監督の「おくりびと」が外国語映画賞加藤久仁生監督の「つみき
のいえ」が短編アニメーション賞に選ばれ、日本人監督のダブル受賞とな
ったのだ。特に初の受賞となった外国語映画賞は、これまでも何度か邦画
がノミネートされたものの、いずれも受賞はならず悔しい思いが募ってい
た中で、ついに「おくりびと」が選ばれたことの意義は大きい。日本映画
史に残る一日となったのは間違いないだろう。