朝鮮中央通信によると、北朝鮮の「朝鮮宇宙空間技術委員会」報道官は2
4日、人工衛星の実験通信衛星光明星2号」を運搬ロケット「銀河2号」
で打ち上げるための準備を本格的に進めているとの談話を発表した。北朝
鮮北東部の日本海沿岸にある咸鏡北道花台郡の「東海衛星発射場」で準備
作業を進めているとしており、長距離弾道ミサイルテポドン2号」か、
その改良型を近く発射することが確実となった。談話は具体的な発射日時
について触れていないが、実際に発射に踏み切れば、日米韓など国際社会
の強い反発を招くのは必至だ。北朝鮮は2月16日にも、朝鮮中央通信
記事を通じて弾道ミサイル発射を「予告」していた。

 

北朝鮮が長距離弾道ミサイルを発射することは間違い無いようだ。あくま
人工衛星の打ち上げであると強弁を貫くつもりだろうが、我が国として
は座して待つのみなのであろうか。発射が強行された際には、型通りの抗
議をして、人工衛星の打ち上げであるとの北朝鮮の強弁を事実上受け入れ
てしまうようでは、あまりに芸が無いだろう。支持率の低迷が続く麻生政
権にとって、この目の前に迫る危機をどう捌くか、ここでも場当たり的な
対応をすれば、支持率が一ケタ台に突入する可能性すらあるのだ。安全保
障の問題は国家の根幹に関わることであり、与野党が足の引っ張り合いを
していては北朝鮮に付け込まれるだけではないか。我が国の全土を射程に
収める弾道ミサイルが配備されていると言うのに、いつまでも現実に向き
合おうとはしない。悲しいを通り越して呆れてしまうばかりだ。