■

民主党の小沢一郎代表は３日午後、党本部での幹部会で、東京地検特捜部
が政治資金規正法違反の疑いで自身の政治団体の捜査に着手したことにつ
いて「全く問題ない。心配いらない。適切に処理している」と違法性を否
定した。これに関連し、鳩山由紀夫幹事長は記者団に対し、小沢氏の進退
に関し「この問題で今すぐとはならない」と述べた。幹部会終了後、小沢
氏は無言で党本部を出た。鳩山氏は「いずれ代表自ら説明すると考えてい
る」と強調。一方で「国策捜査のような雰囲気がする」と捜査を批判した。
山岡賢次国対委員長も記者団に「こういうことをやるようでは、末期症状
だ。政治の権力を利用した許されざる行為だ」と強く非難した。　

火の無いところに煙は立たない、今回の東京地検による捜査は正にそうい
うことではないか。これによって、何となく民主党に任せてみようと考え
ていた有権者の投票行動に動きが出てくることだろう。国民の生活が第一
というスローガンを掲げながら、違法献金を受け取っていたとあっては、
さすがに如何なものかと思うのではないか。鳩山幹事長のように陰謀説を
唱えるようでは、公党の幹事長としては失格と言わざるを得ないし、恥ず
べきことだ。小沢代表は雲隠れせずに、与党にいつも説明責任云々と言っ
ているのあるから、何ら自分に非がないのなら堂々と会見をすべきだろう。
午後４時すぎに民主党本部を出たあと、行方がわからない状況となってい
るとの報道が、小沢代表の姿勢を示しておりわけだが・・・