WBC2次ラウンド1回戦は投打のかみ合った日本が快勝し、初戦をもの
にした。日本は3回に城島、岩村の連続安打などで1死満塁とし、青木の
適時打、村田の犠飛などで3点を先行。さらに、4回1死1、3塁からイ
チローの内野ゴロの間に1点、5回1死1、3塁から内川の中前適時打で
1点を加えた。9回には村田が適時打を放ち、だめを押した。投げても、
先発の松坂が6回5安打無失点、8奪三振と好投し、岩隈へつなぐ万全の
継投で乗り切った。キューバは、先発した期待の160キロ左腕、チャプ
マンが崩れて試合の流れを失い、最後までリズムが整わなかった。日本は
17日の2回戦に進み、準決勝進出をかけて対戦する。

 

WBC東京ラウンドで我が国は最大のライバルと目された韓国に一度はコ
ールド勝ちをしたものの、1位決定戦で敗れ2位通過で米国に渡った。2
位通過の場合はB組1位と対戦せねばならず、B組の1位通過は前回大会
で優勝を争ったキューバが順当に決めたことで、我が国の苦戦が予想され
たが、そのような心配は無用だったようだ。先発の松坂が6回を無失点で
切り抜け、後続の投手陣も強力なキューバ打線を見事に封じ込めた。米国
に渡る前に韓国に惜敗したことで、勢いが削がれたかに見えたが、選手達
にはあまり関係がないことだったようだ。投打ともにかみ合い、最高の形
で準決勝進出をかけて2回戦に臨むことが出来る。次はメキシコを破って
三度対戦することとなった宿敵の韓国、ここまでくれば後は勝つ以外に道
はないだろう。