民主党の小沢代表は17日午前、党本部で開いた役員会で、自らの資金管
理団体の政治資金規正法違反事件に関し、「ご迷惑を掛けて申し訳ない。
来週になれば、ある種の結論的なものが出るので、その時、私の考えを改
めて申し上げる」と述べた。24日には公設第1秘書の拘置期限を迎える
ため、起訴されるかどうかが明確になった段階で自らの進退を判断する考
えを示したものだ。党内ではベテランを中心に「小沢氏でないと党内はま
とまらない」として続投を望む声もあるが、次期衆院選への悪影響を懸念
し、小沢氏の自発的な辞任を期待する意見も強い。

 

未だに燻り続ける小沢代表の辞任論だが、24日までには何らかの結論が
出ることだろう。秘書が起訴される事態となれば、代表職に留まり続ける
のは難しいであろうし、そもそも起訴されない可能性の方が現状では少な
い。検察も威信にかけて、秘書の容疑を固めて起訴まで持ち込むはずだ。
次期衆院選はベテランの小沢代表でないと党内をまとめきれないとの意見
と、金に汚いイメージが拭いきれない小沢代表ではなく、クリーンな代表
で戦いたいとの意見がぶつかり合い、まとまるものもまとまらない事態と
なれば、状況はずいぶんと変わってくるのではないか。自民党にも飛び火
しており、どう転んでもただでは済まない結末となるであろう。