政府が経済対策に実施する高速道路料金引き下げの一環で、東京湾アクア
ラインと本州四国連絡高速道路で20日、通行料金「上限1000円」が
先行スタートした。自動料金収受システムを搭載した普通車以下が対象。
3連休の初日とあって、各パーキングエリアは行楽地に向かう観光客らで
にぎわった。上限1000円は土日祝日に実施する。通常の普通車料金は
アクアラインが3000円、距離制の本四は最高5450円だった。初日
の20日、アクアラインの海ほたるPAは利用者増加対策に約100台分
の臨時駐車場を追加開設した。

 

時限措置とは言え、高速道路の通行料金が安くなるのは、それなりの効果
があるだろう。28日以降には地方の高速道路などでも料金引き下げが始
まり、週末や祝日は自動車で出掛ける人が増えるはずだ。ETCを搭載す
ることが前提と言うこともあり、ETCが売り切れる店舗も出ているよう
だ。経済対策がそれなりに浸透していることを意味するのではないか。東
日本高速道路会社によると、20日正午〜午後4時のアクアラインの利用
台数は2万6000台。08年同時期の土日曜平均より5500台増えて
いるようだ。春休みを控えて、地方の高速道路が賑わうようになれば値下
げの効果ありと見て良さそうだ。