読売新聞社早稲田大学の共同世論調査で、民主党に対する有権者のイメ
ージが悪化していることがわかった。小沢代表の資金管理団体を巡る政治
資金規正法違反事件が影響したとみられるが、与野党政権交代を容認す
る世論そのものは依然として多数を占めている。民主に対する印象の変化
を見ると、「期待している」と答えた人は47%で前回の55%を下回っ
た。「失望している」は前回は50%だったが今回は60%に増えた。民
主の政権担当能力についても「ある」が45%で前回の51%を下回り、
さらに今回は「ない」の48%が多数となった。

 

長らく政権政党の座にある自民党の腐敗は、誰の目にも明らかであるが、
その自民党を飛び出して、巡り巡って野党第一党を率いるに到った小沢代
表も所詮は同じ穴のムジナであると、有権者が考えるのも止むを得ないだ
ろう。2日後の24日に逮捕された小沢代表の公設秘書の勾留期限を迎え、
起訴されるのは間違いないだろうが、小沢代表が進退をどう判断するのか
に注目が集まる。それでもこの調査によれば民主党への政権交代を望む声
は約5割程度を数え、ダーティーなイメージのついてしまった小沢代表が
辞任し、クリーンなイメージの新代表を担ぐことで反転突破を図るのか。
それともあくまで小沢代表を担いで次期衆院選を戦うのか、非常に難しい
判断を迫られている。