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民主党の鳩山由紀夫幹事長は３０日午前、千葉県知事選で推薦候補が敗北
したことについて、小沢一郎代表の公設秘書が起訴された政治資金規正法
違反事件の影響を認めた上で「党として代表続投を決めたから、国民のみ
なさんに十分に理解していただくしかない」述べた。都内で記者団の質問
に答えた。ただ、「小沢氏自身が必ずしも説明し切れていない部分がある。
もっと丁寧に説明する必要がある。党として調査チームを作り、透明な政
治を作り上げていくことが必要ではないか」とも述べ、小沢氏と党がさら
に説明責任を果たす必要があるとの考えも示した。

小沢代表が辞任すれば、鳩山幹事長もここまで支えてきた立場上は辞任し
なければならないだろうが、早くもそれを防ぐための予防線を張りつつあ
る。党内に調査チームなるものを立ち上げて、民主党全体を巻き込む形を
目論んでいるようだ。一部の世論調査では小沢代表が「代表を辞任すべき
だ」との回答は６２・３％に上り、小沢代表の続投を民主党が容認したこ
とについては「理解できない」が５２・１％で、「理解できる」の４２・
６％を上回る結果となっている。徐々に小沢代表を担ぐ民主党に対する不
信が広がり始め、圧勝と思われていた次期衆院選に暗雲が立ち込め始めて
いる。自民党も西松建設の偽装献金問題が二階経産相に飛び火しているも
のの、あくまで個人の問題であると距離を置いている。これらの一連の政
治とカネを巡る問題によって、有権者がどの党に投票しても同じと言う政
治不信に陥れば、次期衆院選の先行きは不透明になってくるだろう。