北朝鮮が今週末にも打ち上げを計画しているのは、弾頭ではなく、人工衛
星の可能性が高い。衛星写真の分析結果として、複数の米国防総省高官が
31日、述べた。分析に使われた衛星写真は商業衛星から撮影されたもの
で、3月29日に米シンクタンクの科学国際安全保障研究所のウェブサイ
トに公開された。これには北朝鮮舞水端里の打ち上げ施設の発射台に設
置された長距離弾道ミサイルテポドン2号」らしきものが写っているが、
先端部分が「円すい」型ではなく「球根」型をしている。ロケットのペイ
ロードカバーが「球根」型の場合、ペイロードは弾頭ではなく人工衛星
ある可能性が高いという。

 

エイプリルフールにしては悪い冗談が米国より届いたものだ。むろん北朝
鮮が打ち上げようとしているのが、人工衛星であろうがなかろうが、我が
国としては粛々として対応するだけのことである。我が国や米国は北朝鮮
が「人工衛星」と主張したとしても、北朝鮮弾道ミサイル計画に関連す
るすべての活動の停止を求めた国連安保理決議違反にあたるとして、発射
中止を求めており、我が国の領土に落下してくれば迎撃システムを発動す
るのは当然だ。このタイミングで北朝鮮が衛星を打ち上げなければならな
い理由が見当たらず、そもそも衛星を打ち上げて何に利用するのか、説明
も無いままに打ち上げ強行をするのだから、周辺国が疑念を持つのは当然
である。我が国政府は当初の方針を崩してはならない。