河村官房長官は4日午後4時過ぎ、首相官邸で記者団に、北朝鮮が「人工
衛星」と主張している弾道ミサイル発射について、「通告は午前11時か
ら午後4時までだから、これ以降の発射はほとんどないだろう」との見通
しを語った。今後の対応については、「日本の国土に落下することは極め
て少ないと思っている。平常の生活をしてほしい。政府は万全の態勢を崩
さないでいく」と強調した。4日正午過ぎに政府が発射の誤報を流したこ
とに関しては、「国民の皆さんにご心配をおかけしたことは、率直におわ
びしたい」と陳謝した。

 

北朝鮮より飛翔体が発射された模様と正午過ぎに緊急情報が流されたわけ
だが、結果的にそれは誤報であった。これは我が国の探知能力が低いこと
をそのまま意味するのかと言えば、微妙なところであろう。数十年にわた
る平和が続き、国土が他国によって攻撃されるような事態には、幸運にも
巻き込まれず、今回のような臨戦態勢を取るのは初めてのことではないか。
失敗が許されない中で、極度の緊張状態が今回の誤報を生んだ要因と思わ
れる。北朝鮮は明日から8日までの間に必ず弾道ミサイルを発射するはず
であろう。今回の誤報に臆する必要は無い、明日以降も臨戦態勢で国民に
情報を届けて欲しい。