政府は5日午前11時32分、北朝鮮咸鏡北道舞水端里の発射台からミサ
イルとみられる飛翔体が発射されたと発表した。北朝鮮は、実験用通信衛
星「光明星2号」と運搬ロケット「銀河2号」を今月4〜8日午前11時
〜午後4時の間に打ち上げると国際機関に通告していた。実際に発射され
たのは長距離弾道ミサイルテポドン2号」改良型ミサイルとみられる。
北朝鮮は4日午前10時、朝鮮中央通信を通じて試験通信衛星光明星
号」の打ち上げ準備が完了し「間もなく打ち上げる」と発表したが、同日
中の発射は確認されなかった。

 

ついに発射された北朝鮮弾道ミサイルだが、今回はあくまで予告されて
実験であったため、我が国としても対応を練る期間を得られ、多少の混乱
はあったものの、まずまずの結果を収めた。だが、これが実戦であったと
すればどうであろうか。ミサイル発射の兆候をつかむことは、偵察衛星
よってある程度は可能かもしれないが、それがどこを狙っているかは相手
国が教えてくれるはずもない。我が国の方向に飛んでいたものは、可能な
限り迎撃するのか、その結果をもって反撃を行うのか、課題は非常に多い。
まずは今回得られたデータを元に、より精度の高い探知に活かせることが、
防衛省自衛隊には求められている。