任期満了に伴う秋田県知事選は12日投開票され、無所属新人で前秋田市
長の佐竹敬久氏が、無所属新人で前小坂町長の川口博氏ら3氏を破り、初
当選した。全国学力テストの市町村別結果の公表など、トップダウン型の
寺田典城知事の県政への評価が争点の1つとなった選挙戦は、寺田知事に
距離を置く自民、社民各党県連が佐竹氏を支持。一方、川口氏は民主党
連、国民新党支部が支持し、寺田知事も支援した。政党色の薄い選挙と
なったものの、民主は知事選で支援する候補が3月の千葉に続いて敗れた
ことで、党内で動揺が広がる可能性もありそうだ。佐竹氏は自民県議の大
半の支持を受け、安定した選挙戦を展開。

 

現職の知事が推す候補を支援した民主党であったが、千葉県知事選に続い
秋田県知事選でも敗北を喫した。岩手出身の小沢代表は東北地方に強い
影響力を持つとされ、隣県である秋田県でもその影響力から「秋田県は『
岩手県秋田市』と揶揄されてきた」と語る工事関係者もいるくらいだ。小
沢代表の公設秘書が逮捕されて以来、民主党には逆風が吹き続け、党内で
も辞任論が未だに燻り続けている。今回の知事選でも得票率で言えば10
%程度の差を付けられ、民主党躍進の原動力であった無党派層がそっぽを
向き始めているのではないか。千葉、秋田の連敗によって燻り続ける不満
が一気に爆発するのか、それとも乗り切れるのか。250もの首長・議員
選が続き、ミニ統一地方選の様相を呈する4月が終わった時に、何が起き
るのか注目したい。