自民党古賀誠選対委員長は20日夜、都内の日本料理店で行った麻生太
郎首相と高村正彦元外相、久間章生元防衛相、無所属の平沼赳夫経産相
による「士志の会」の会合で、衆院解散の時期について「早い方がいいん
じゃないか」と語った。出席者によると麻生首相は黙って聞いており、他
の議員からも意見は出なかったという。古賀氏は会合後、記者団に「首相
に解散権のフリーハンドを与えておきたい。連立の中でいろいろな方々と
会ったといわれるが、首相にきちっと決めさせたい」と述べた。会合に先
立ち、古賀氏は都内のホテルで開かれたパーティーでも「笹川堯総務会長
は『数カ月のうちに』というが、そう遠くないうちにくるのではないか」
と発言した。「8月解散」説を流布している公明党を牽制する狙いもある
ようだ。

 

衆院解散はあくまで首相の専権事項であると、古賀選対委員長は言いたか
ったのではないか。公明党との連立関係も長いものとなってきたが、それ
でも自民党支持層の一部には公明党創価学会への強いアレルギーがある
と思われる。公明党創価学会の都合で解散のタイミングまで左右される
ようでは、もはや自民党は単独の政党では無いと憤ることではなかろうか。
だが、公明党麻生首相がいつ解散に打って出るのか、測りかねているよ
うで、太田代表や北側幹事長が接触をしているようだ。特に公明党にとっ
ては、背後に控える創価学会に向けて、解散時期を都議選からずらすよう
麻生首相に要請をするポーズだけでもしないことには、突き上げをくら
うことだろう。古賀選対委員長の発言によって、公明党の動きが収まるの
か、注目したいところだ。