名古屋市長選は26日に投票、即日開票され、無所属新人の前衆院議員、
河村たかし氏が、自民、公明支持で元中京大教授の細川昌彦氏、共産推薦
で愛知県商工団体連合会長の太田義郎氏ら3氏を大差で破り、初当選した。
主要政党の相乗りが崩れ、国政の2大政党が激突した選挙戦は、「市民税
10%減税」など大胆な変革案を掲げた河村氏が独走。28年ぶりの「脱
相乗り」体制での市長の座に就く。河村氏の得票数は51万4514票で、
1977年に本山政雄氏が得た46万余票を超えて過去最高。得票率は5
8・56%となった。投票率は50・54%と、77年以来、32年ぶり
に50%を超えた。過去2番目に低かった前回の27・5%を23・04
ポイント上回った。

 

河村たかし氏は衆院議員としての知名度もあり、河村氏が衆院議員の職を
辞して臨んだ名古屋市長選は、民主党としては勝って当然と言えよう。こ
れで負けようものなら、小沢代表が代表の座から引きずりおろされていた
のは確実である。ダブルスコアの圧勝と言うことで、小沢降ろしの勢いは
沈静化したはずだが、勝ち戦なのだから当然と冷やかな目で見る向きもあ
るだろう。当選した河村氏は「役人出身の市長が続いた市政を変えてくれ
という市民の期待を感じた。市民税減税を実現させ、政治を庶民に取り戻
す」と語るものの、ゴタゴタの続く民主党から離れられて、せいせいして
いることかもしれない。千葉県知事選、秋田県知事選を落としたことで噴
出した小沢降ろし、まだまだ収まる雰囲気は無いのは、それだけ民主党
受ける逆風が強いと言うことではなかろうか。