海外旅行客の帰国のピークを迎える大型連休後半について、厚生労働省
3日、成田や関西など5空港の検疫官を大幅に増員すると発表した。成田
は最大で通常87人の約3倍の259人にする。成田以外も最大時で羽田
14人(4人増)、中部40人(20人増)、関西79人(33人増)、
福岡19人(2人増にする。これまでの増員は他空港の検疫官や、防衛省
と国立の医療機関などから応援を受けていたが、今回は厚労省の医系技官
も派遣。メキシコと米国本土、カナダからの到着便の機内検疫などを担当
する。厚労省は「水際阻止に必要な人数は確保できたのではないか」とし
ている。

 

新型インフルエンザの水際での阻止のため、検疫官が大幅に増員された。
我が国では幸いにして感染が確認されていない以上、海外から持ち込ませ
ないのが最大の課題である。連休前に新型インフルエンザの感染が発覚し
たのは不幸中の幸いであった。多くの人が海外旅行をして帰ってきた連休
後に発覚していたらと思うとゾッとする。WHOが警戒レベルを現在のフ
ェーズ5から6に引き上げる可能性もあり、まだまだ感染拡大が続いてい
る。連休後に我が国内で感染者が出るような事態となれば、景気にも影響
が出てくるだろう。検疫官の責任は重いが、帰国した観光客も面倒がらず
に協力して欲しい。水際で防ぐ以外に手段は無いのだから。